宝塚山手台 おすすめスポット

お休みの日が晴れたなら、
ちょっと足をのばしてみませんか?
山手台近くのおすすめウォーキングスポット

ハイキングコース

山手台の最寄り駅である阪急山本駅。休みともなると、ハイキング姿の人たちが電車から降りてくるのをよく見かけます。
実際に山手台にお住まいの方々にお話を聞く中でも、お気に入りの散歩コースやハイキングコースがある、とおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。

そこで今回は、山本駅から最明寺滝、満願寺、多田神社を経由して能勢電鉄多田駅までというコースを歩いてみました。
まず、第1話では山本駅から辰巳橋を通って最明寺滝までのコースをご紹介します。

願勝寺の釣り鐘。
先輩ハイカーは装備も充実、颯爽と歩いていきます。

[最明寺滝]山本駅から約30分

山本駅改札口からしばらくは、巡礼街道の道標に従って歩いて行きます。平井山荘方面へ10分ほど歩くと釣鐘のある願勝寺が見えてきます。
この日は日曜日ということもあり、朝からたくさんのハイカーの方々がいらっしゃいました。

平井の住宅地を抜けるとアスファルトから砂利道に変わり、あっというまに山道になりました。木々の木漏れ日の中を歩いていると、ひんやりとしたさわやかな風が吹いてきます。森林浴をしながら歩く山道はカラダだけでなく、心にも気持ちいい気がしますね。
今回は立ち寄りませんでしたが、途中には宝教寺というお寺もあり、少し急ですが石段を上ると景色も良いそうです。(普段歩き慣れていない私は、先も長いので今回はご遠慮させていただきました・・・)

豊かに茂った木々からの木漏れ日と足元を流れる岩清水が気持ちよい山道。
紅葉の中に庵を見つけたり(右上)、宝教寺の前には朱塗りの橋が架かっていたり(右下)、色んな出会いが待っています。

大聖不動尊の門をくぐると、すぐに辰巳橋。
重厚な生き作りと朱塗りの橋のコントラストが何とも言えず赴き深いです。

しばらく歩くと、大聖不動尊の門が見えてきます。石を固めてつくられた門が見えてきます、まるで中国の建造物のような雰囲気にも感じられ、なかなかおもしろい佇まいです。
すぐ先にある辰巳橋は、年月を経た渋めの朱色が印象的。
橋を渡れば最明寺滝まであと少し。でも、ここからは坂も少しきつくなります。
でも、なんででしょう。周りに緑や小川が多いからでしょうか、こうして歩いていても喉が渇いたりしてこないんですね。肌寒い季節ではありますが、綺麗な紅葉を見ながら歩いていて少しカラダも温かくなってきて程よい感じです。すれ違うハイカーの方々とも、「こんにちは」なんて挨拶が自然と飛び交います。

少しアップダウンのある小径。遠くに滝の水音が聞こえてきます。

谷の奥へと進むにつれて水音がだんだん大きくなり、いよいよ第1目的地の「最明寺滝」へ到着です。
「もっと! 阪急ハイキング」の本では所要時間25分、素人の私が撮影しながら歩いても1時間程度で着くことができたので、この辺りまでなら散歩コースとしてもちょうどいいかもしれませんね。
綺麗な細い筋になって落ちる最明寺滝は落差15メートルほど。滝のしぶきで空気も少しひんやりとしてとてもいい気持ち。隣の祠にはお地蔵様が奉られていました。信仰の滝らしく、静けさが漂い神秘的な姿に思わず見とれてしまいました。
この「最明寺」という名前は、鎌倉幕府第5代執権の北条時頼が出家後に名乗った「最明寺入道」の名に由来しているそうで、全国各地に「最明寺」というお寺があるそうです。その北条時頼が出家した後、諸国を遍歴した折に立ち寄った、この滝の美しさに見とれてこの名前がつけられたそうです。

白糸のように流れ落ちる一筋の滝。隣には、小さな祠もあります。
いつもお参りに来られているのでしょうか、滝と祠に熱心に手を合わせる方もいらっしゃいました。

※今回ご案内している各コースの詳しい内容等につきましては、ブックファーストもしくは各駅売店等で好評発売中の「もっと!阪急ハイキング(定価1,500円)」をご覧ください。
第2話でご紹介するのは最明寺から満願寺までのコースです。
このコースは比較的平坦な道も多く歩きやすいと思います。

行きに通り抜けた辰巳橋。
後ろから見るとまた違った赴きがあります。

[最明寺滝〜満願寺]山本駅から約1時間

最明寺滝から辰巳橋までいったん戻り、次の目的地の満願寺へ向かいます。ちょうど私が戻ろうとすると、反対方向から60代くらいの男性と小学生くらいの子どもさんを含めた5人連れの方が歩いてきました。お話を伺うと満願寺の近くにお住まいで、名古屋から遊びに来たご親戚をこれから最明寺滝へお連れになるとのこと。
「満願寺を起点に、多田神社まで足をのばしたり、西方向にある愛宕山、東方向にある石切山や釣鐘山にも出かけます。石切山や釣鐘山への道はレンガのように舗装された階段の道で、起伏はあるけれど歩きやすいですよ。夏も涼しいですしね」と教えてくださいました。
今回のコースとは違う色々な散策ルートがありそうですね。
辰巳橋をこえて、しばらく緩やかな山道を歩くと、ふじが丘の住宅地があらわれます。犬の散歩をしている方や町ゆく人とすれ違いながら歩いていくとあっという間に満願寺に到着。
ここで平井から歩いてこられたご家族連れにお話を伺いました。「去年の秋に初めて歩いてみて、紅葉がとてもきれいだったんです。今年も同じ道を歩いてきました」。
まさに今日も紅葉真っ盛り。素晴らしい景色が広がっていました。

なだらかな山道では、真っ赤に染まった紅葉に出会えます。
常緑樹の緑と、紅葉の紅、そして降り積もった落ち葉を踏みしめて歩いていきます。

次なる目的地の満願寺は、源氏一門ゆかりのお寺として知られています。
満願寺に辿り着いて石段を上ると、まず始めに出迎えてくれるのが山門と仁王像です。
さらに、その奥にはまっすぐに続く石畳の小径が続いています。

立派な山門と仁王像、そしてまっすぐに続く石畳の小径。
堂々たる姿にお寺の格式を感じさせられます。

小径をぬけてゆくと本坊の門がお出迎え。他にも、庭園や観音堂、金堂、毘沙門堂などのいくつかのお堂や庭園でも有名で、この日も多くの参拝客でにぎわっていました。また、坂田金時のお墓や仲光等のお墓もあり、中でも九重の石塔は国の重要文化財にも指定されています。

左)木造の佇まいが美しい本坊。
右)景の緑と馴染む落ち着いた観音堂。

左)参拝客でにぎわう金堂。
右)国の重要文化財でもある九重の石塔。

左)除夜の鐘でもにぎわう釣鐘堂。
右)源氏のゆかりを感じさせる源家の七塔。

ご覧の通り、みどころ満載の満願寺は桜の名所としても有名で、庭園はサツキやツツジも美しく咲き誇るそうです。また季節を変えて訪れても楽しそうですね。
さて、十分に観光したところで気を取り直して歩き始めます。敷地の奥にある九重の石塔から、多田神社へつながる多田丘陵ハイキングコースへと続きます。
※今回ご案内している各コースの詳しい内容等につきましては、ブックファーストもしくは各駅売店等で好評発売中の「もっと!阪急ハイキング(定価1,500円)」をご覧ください。
第3話でご紹介するのは満願寺から多田神社を通って能勢電鉄多田駅までのコースです。
今回のみどころは、なんと言っても由緒正しき多田神社です。
[満願寺〜多田神社]山本駅から約2時間、多田駅から約20分

満願寺を過ぎると多田丘陵ハイキングコース。分かれ道では看板に従ってGO!。丁寧に道しるべが出てくるので初心者でも安心して歩くことができます。
木漏れ日と緑がすがすがしい山道を歩いているとゴルフ場が見えてきます。一面の芝生が気持ちよさそう、この日はお天気もよかったのでプレイヤーの皆さんも気持ちよかったのではないでしょうか。

左)いく先々で目にする道しるべ。初めてでも安心ですね。
右)空が綺麗に開けたら、ゴルフ場でした。こんな天気の良い日は絶好のスポーツ日和ですね。

ゴルフ場を左手に見ながら進んでいくと、やがて住宅街へと辿り着きます。今度は湯山台の団地の登場です。自然と街並を楽しみながら中継点の湯山台地蔵尊へ。
たくさんのハイカーが楽しむコースです。もちろん街中にだってちゃんと道しるべが出てきます。
本日のコース2回目の住宅地ですが、この辺りも山手台と同じで、街と自然との距離がとっても近いのがよくわかります。
さて、湯山台中央バス停の先にある湯山大地蔵尊を過ぎると、また山道へと入っていきます。いよいよ多田神社も近づいてきましたね。

道すがら見上げれば、木々と木漏れ日が織りなす素晴らしい景色。
そうかと思うと、すぐに閑静な住宅街へ。この緊密な自然との繋がりは阪急沿線ならではな気がします。

左)もちろん、街の中だってハイキング用の道しるべがたくさんあります。
右)小さいけれと可愛らしいお地蔵様が案内してくれます。

住宅地と自然を交互に楽しみながら歩いていると猪名川に着きます。
御社橋を渡るといよいよ多田神社。この神社は、970年に源満仲公が前身である多田院を建立したのが始まりとされる由緒ある神社で、源満仲公はじめ、頼光、頼信、頼義、義家の五公を祀っていることから「清和源氏の霊廟」「源氏発祥の地」とも言われています。本殿や拝殿などは国の重要文化財にも指定されており、歴史的な価値も高く評価されています。

御社橋越しに見る多田神社と、楼門の石段。この日も、多くの参拝客が訪れていました。

楼門をくぐり抜けると、随神門(左)。さらに中へと進むと拝殿(右)があらわれます。
ともに国の重要文化財に指定されている建造物で佇まいも立派です。

多田神社は、神社としてももちろん有名なのですが、お祭りもまた有名です。それは、4月の第2日曜日に開催される「源氏まつり」。ニュースで見知っている人も多いと思いますが、歴代の源氏の武将が登場する華麗な馬上の武者行列は一度は見たいお祭りのひとつです。人気が集まる巴御前や静御前などの女武将は公募で選ばれるそうです。行列が練り歩く道すがら桜並木も多く、人気が高い理由もわかりますね。多田神社からは、川に沿って約20分ほどで能勢電鉄多田駅に到着です。

今回ご紹介したコースをご参考に、行ってみたい場所をピックアップしてお出かけになってみてはいかがでしょうか。歩きやすい靴と服装で、また気温は街中よりかなり低めですから、ジャンパーや軍手、手袋もおすすめです。山道に自信のない方は杖があると楽でしょう。自然を楽しみながら歩いているうちに、自分だけのお気に入りの道を発見できるかもしれませんね。
※今回ご案内している各コースの詳しい内容等につきましては、ブックファーストもしくは各駅売店等で好評発売中の「もっと!阪急ハイキング(定価1,500円)」をご覧ください。